ぎっくり腰
腰の症状
ぎっくり腰とは?
不意の動作で急に起こる腰痛の総称です。海外では“魔女の一撃”と呼ばれます。
腰部のどこが損傷するかによって様態が変わります。損傷しやすい部位としては、椎間板(背骨と背骨の間の軟骨)、仙腸関節(骨盤の関節)、筋・筋膜、腰椎周辺の靭帯などがあります。骨を支える組織が損傷するので、骨を支えきれず骨がずれることが多くあります。
ぎっくり腰の主な原因
1.ふと、前かがみになる

物を拾う、靴を履く、顔を洗うなどの普段の何気ない動作でも、ぎっくり腰は起きます。それまでに腰部に疲労が蓄積していて、周辺の筋肉などの組織が硬くなっていると動かせる範囲が狭くなっており、腰部を支える力も衰えており損傷を引き起こし、ぎっくり腰になります。
2.長時間の前かがみ、中腰の仕事(草むしり、中腰で荷物を持つなど)の後に起き上がる

前かがみ、中腰の姿勢が長いと、腰の下の方の背骨に負担がかかり、背骨・骨盤・椎間板などが徐々に後ろに出っ張ってきます。そのような状態の時に急に起き上がると、後ろに出っ張った部分が一気に圧迫されるので損傷を起こします。
3.日常生活動作・長時間の同じ姿勢(ソファに座る・自動車)

長時間腰掛けていると上半身の加重が持続してかかり、腰の下の方の背骨に負担がかかります。そうすると背骨・骨盤・椎間板などが徐々に後ろに出っ張るように変形してきて、そのような状態の時に急に起き上がると、後ろに出っ張った部分が一気に圧迫されるので損傷を起こします。
4.前かがみ、中腰で重い荷物を持つ

急激に大きな力が腰にかかり、筋肉で支えきれなくなり、腰部の組織が損傷します。立ち座り、前かがみになる、姿勢を変えるなど腰部を動かすと痛くなります。
5.くしゃみをする

くしゃみをすると急激に腹圧が高まり、椎間板が圧迫され損傷し、ぎっくり腰を起こします。立ち座り、前かがみになる、姿勢を変えるなど椎間板に圧力をかける動きをすると痛くなります。
どんぐり整骨院でのぎっくり腰の治療
1. 損傷を起こし、炎症を起こしている部分を冷却します。
冷却には、炎症による熱を吸収し、腫れを抑え、感覚をマヒさせる目的があります。

2. 防御反応により筋痙縮(スパズム)を起こしている腰殿部、脚、背中、腹部の筋肉をほぐします。


3. 骨盤と背骨の矯正をして、骨のずれ・ゆがみを治しバランスを整えます。

4. 微弱電流または超音波治療器をかけます。


5. テーピング固定をします。

6. 損傷部位によって、コルセットや骨盤バンドで固定をします。


※症状があまりにひどく、起き上がることも歩くことも困難な場合は数日間自宅にて冷却を繰り返し安静に寝ていることをオススメします。ムリに動くことで悪化する場合がございます。
数日間安静を保ち、炎症が引いて来ればある程度動けるようになるので、そうしてから来院し、筋肉のほぐしや骨の矯正をするとより良く回復していきます。
ある程度良くなったからと言って放置しておくと、骨がずれたままになってしまうので、またぎっくり腰を起こしやすくなったり全身のゆがみを引き起こしたりしてしまいます。