日常生活の中で腕を使っていると、徐々に肩周辺の関節がずれてきたり、筋肉が疲労し硬くなってきたりして、肩の動かせる範囲が狭くなって動かしづらくなってしまいます。そのような状況の中でも腕、肩を動かしているので摩擦が起き、周辺の組織が損傷、炎症を起こして痛みが激しくなってしまいます。普通に生活しているだけで40歳代、50歳代で発症しやすいですが、腕や肩を多用する仕事やスポーツをしていれば、もっと早い年齢でも発症しますし、逆にあまり多用しなかったり普段からストレッチなど柔軟性を高めていたりすれば、遅い年齢で発症するか発症しない場合もあります。
重いかばんを毎日持つ、手仕事・家事をする、野球・テニス・バレーボールなどの投球動作のあるスポーツをするなどが早期発症の原因となります。また、普段の姿勢が悪いと(猫背だと)肩の関節可動域が著しく制限されるので、早期発症の原因となります。
障害を起こしやすい部分は肩甲骨と上腕骨の間で、棘上筋や肩峰下滑液包がはさまって損傷を起こします。しばらくすると炎症は治まって痛みは和らぎますが、周辺組織が癒着・固着を起こし硬くなり、肩の動かせる範囲が著しく狭くなってしまいます。